住宅ローンを全て支払いきれるか心配」
「住宅ローンを滞納してしまったら、すぐ自宅に住めなくなるのか」
そんな不安を抱えている方もいるでしょう。
住宅ローンを1回でも滞納すると、遅延損害金が発生しますが、すぐに自宅が売られることはありません。
この記事では、住宅ローンを滞納してしまった場合に何ヶ月後にどうなるのか、滞納してしまったときの対処法を解説します。分かりやすく説明しますので、ぜひ最後までお読みください。
住宅ローンを全て支払いきれるか心配」
「住宅ローンを滞納してしまったら、すぐ自宅に住めなくなるのか」
そんな不安を抱えている方もいるでしょう。
住宅ローンを1回でも滞納すると、遅延損害金が発生しますが、すぐに自宅が売られることはありません。
この記事では、住宅ローンを滞納してしまった場合に何ヶ月後にどうなるのか、滞納してしまったときの対処法を解説します。分かりやすく説明しますので、ぜひ最後までお読みください。
住宅ローンを滞納してしまうと、主に3つの影響があります。
1) 遅延損害金の支払いが必要となる
2) ブラックリストに載る
3) 滞納し続けると不動産が競売にかけられる
実際に影響を受ける順番で解説します。
遅延損害金とは、住宅ローンなどの債務に不履行があり、予定日を過ぎても支払いがされないときに損害賠償として支払う賠償金です。
住宅ローンを契約するときに交わした「金銭消費賃貸契約」の書類には、遅延損害金の一定の金利率が記載されています。
遅延損害金は以下の計算式で求められます。
・遅延損害金 =借入額×遅延損害金の金利率×遅延した日数÷年日数(365)
たとえば、借入額1,000万円、金利率10%、遅延した日数を5日と仮定します。
1,000万円×10%×5÷365=13,698円
遅延損害金は、数日遅れただけで、ある程度の金額を支払わなければならないため、注意が必要です。
住宅ローンを滞納すると、ブラックリストに載ってしまいます。
ブラックリストは実際に存在はしていません。ブラックリストとは、個人信用情報に金融事故情報が記載されることです。
このリストの事故情報が多いと、一定期間クレジットカードの作成や借り入れができなくなります。
住宅ローンを滞納し続けると、自宅などの不動産が競売にかけられます。
競売とは、不動産を強制的に売り、住宅ローンを回収することです。競売にかけられてしまうと、引っ越しなどの準備期間もなく、自宅から追い出されてしまいます。
住宅ローンを滞納してしまった場合の競売までの流れを何ヶ月後なのかに分けて解説します。
実際に起こる順番で説明します。
滞納から数日たつと、銀行などの金融機関から「引き落としできていない」旨の連絡が来ます。〇月〇日に引き落とすための入金依頼が合わせて伝えられます。
入金せずに1~3ヶ月経つと、「督促状」あるいは「催告状」が届きます。
督促状とは、期限内に支払われなかった場合に速やかな入金を促す書類です。
催告状とは、いつまでに返済しなければならないと伝える最終勧告の書類を指します。催告状が届いても支払わなかった場合は、法的な措置が取られます。
3ヶ月過ぎると、「期限の利益の喪失通知」と「代位弁済通知」が届きます。
期限の利益の喪失通知とは、住宅ローンの分割払いができなくなる旨を通知する書類です。
代位弁済通知とは、滞納を続けている債務者に代わって保証会社が住宅ローンの全額を金融機関に支払ったことを伝える書類のことを指します。
代位弁済した後はすぐに競売の申し立てが行われ、1年以内には競売となります。
競売を回避するには、任意売却しなければなりません。任意売却とは、住宅ローンを滞納していても、市場価格で不動産を売却することです。
代位弁済通知から約1ヶ月以内に、裁判所から担保不動産競売開始決定通知が届きます。
決定通知が届いた後に、裁判所の執行官が自宅を訪れて、事情聴取や写真撮影など現地調査をします。
この調査は、競売にかける物件の資料を作るために行います。強制調査のため、調査を拒否できません。
裁判所から競売開始決定通知書が届きます。普段は利用されない特別送達で届き、この特別送達は、受け取りを拒否できません。
競落が開始されると、インターネットや新聞で住所が公開されます。
競売終了後は、裁判所から不動産の引き渡し命令が下されます。
立ち退きを長引かせると、執行官によって勝手に荷物が運び出される強制執行が行われるため、注意が必要です。競売しても、住宅ローンの返済義務は残ります。
住宅ローンを滞納してしまった場合には、3つの対処法があります。
1) 金融機関に相談する
2) 住宅ローンの借り換えを検討する
3) 任意売却する
対処しやすい順番で解説します。
住宅ローンを滞納してしまった場合は、まず金融機関に相談しましょう。
1~2ヶ月程度の滞納であれば、相談にのってくれる可能性があります。その際には、いつまでに払えるのかを必ず伝えることがポイントです。
借りている金融機関の返済条件が厳しい場合は、他の金融機関で住宅ローンの借り換えを検討しましょう。
住宅ローンを組んだ時よりも金利が下がっていれば、支払総額が減り、経済的な負担も少なくなります。
ただし、滞納期間が長いと新たに住宅ローンを組むことも難しくなるため、注意が必要です。
金融機関への相談や借り換えが難しい場合、最終手段として売却を検討しましょう。
住宅ローンの返済中でも、不動産の売却価格が住宅ローンの残額を下回っている場合は問題なく売却できます。
しかし、不動産の売却価格が住宅ローンの残額よりも上回っている場合は、金融機関の承諾を取る必要があります。
住宅ローンを滞納してしまうと、遅延損害金の支払いやブラックリストに掲載されてしまいます。
もし住宅ローンを滞納してしまったら、金融機関への相談や住宅ローンの借り入れを検討しましょう。
住宅ローンの返済に困り、売却なども考えている場合は、株式会社Craneまでご相談ください。