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2023年03月16日

自己破産した場合、持ち家はどうなる?持ち家を維持する方法も紹介

自己破産した場合、持ち家がどうなるか分からず不安な方も多いと思います。

この記事では、持ち家を保有している方が自己破産する前に知っておきたいポイントを解説しています。

 

読み終えると、自己破産に伴う持ち家の疑問が解消できます。そして、現在よりもはっきりと将来の生活を想像することができるでしょう。

自己破産した場合、持ち家はどうなる?

自己破産を選択すると、原則的には持ち家を手放すことになります。

なぜなら、自己破産後は裁判所によって20万円以上の財産を差し押さえられるためです。

一般的に、持ち家は20万円以上の価値があると考えられるでしょう。

 

自己破産とは、自分が保有する財産・収入では借金が返済できないとき、借金の支払い義務の免除を裁判所に認めてもらうことです。

破産者は20万円以上の財産と99万円以上の現金を差し押さえられます。

 

また、自己破産後の持ち家は競売という形で、強制的に売却されます。

一般的に、競売住宅の売却金額は相場の7割程度の金額になる可能性が高いです。

なぜなら、買い手は事前に競売物件を内覧することができないうえ、売り手がつく保証がないためです。

住宅ローン返済中の持ち家を自己破産前に売却するメリット

住宅ローン返済中の場合、自己破産後の競売で持ち家を売却するよりも、自己破産前に任意売却する方が経済的メリットが大きいケースが多いです。

ちなみに、住宅ローンの借入先である金融機関の合意があれば、自己破産前に持ち家を売却可能です。

ここでは、自己破産前に持ち家を売却するメリットを確認しましょう

メリット1:市場相場額で売却できる可能性が高い

1つ目のメリットは、市場相場の価格で売却できる可能性が高いことです。

なぜなら、自己破産前の持ち家の売却は通常の不動産取引の方法で行われるためです。

前述の通り、競売で売却した場合、相場の約7割の売却金額になるケースが多いです。

メリット2:住宅ローンの残債を減少させることが可能

2つ目のメリットは、住宅ローンの残債を減らすことができることです。

前述の通り、自己破産前は市場相場額で持ち家を売却できる可能性が高いため、競売で売却するケースよりも住宅ローンを多く返済できると考えられます。

 

メリット3:破産者のプライバシーを守ることが可能

3つ目のメリットは、破産者のプライバシーを保護できることです。

なぜなら、自己破産前の売却は通常の不動産取引であるため、自己破産をすることが破産者の周囲に知れ渡ることがないからです。

一方、競売によって売却する場合は競売中の物件として住所等がインターネット上に開示されるため、自己破産したことが周囲に知られるリスクが高いでしょう。

自己破産後、持ち家を維持する方法

原則として、自己破産後は持ち家を手放す必要があるとお伝えしました。

しかし、自己破産後も持ち家を維持する方法もあります。具体的な方法を紹介します。

方法1:リースパック

1つ目の方法はリースパックです。

リースパックとは不動産屋へ持ち家を売却後、その物件を賃貸として借りることを指します。

正確に言うと自分の持ち家ではなくなりますが、現在の自宅に住み続けたい人にとっては選択肢の1つになるでしょう。

方法2:破産者の家族が買い取る

2つ目の方法は、破産者の家族に持ち家を買い取ってもらうことです。

たとえば、夫が破産者になった場合、妻が持ち家を買い取るケース等が考えられます。

しかし、破産者の家族が持ち家を買い取ることは、現実的とは言えません。

 

なぜなら、家族間における不動産売買の場合、住宅ローン審査に通過することは難しいためです。しかし、中古住宅を現金で一括購入できる人は少ないでしょう。

自己破産によって持ち家を手放した後、新しい住居を見つける方法

自己破産により持ち家を失った後、新しい住居をどのように見つけたらよいか不安に思う方もいると思います。

ここでは、新しい住居を探す具体的な方法を解説します。

方法1:賃貸住宅を借りる

1つ目の方法は、賃貸住宅を借りることです。

なぜなら、自己破産後も賃貸借契約を締結することは可能なため、賃貸住宅を借りることは住居を見つける現実的な手段だからです。

しかし、賃貸住宅を借りる際に保証会社との契約が必要になるケースは、注意が必要でしょう。

 

特に信販系保証会社の場合は借主の信用情報が確認可能であるため、自己破産歴が判明し、入居審査が不合格となる可能性があります。

そのため、自己破産後に賃貸物件を借りる場合は民間保証会社を選択できる物件を選ぶか、保証会社との契約が不要な物件を選ぶと良いでしょう。

方法2:家族名義の家に住む

2つ目の方法は、家族名義の家に住むことです。

自己破産後は経済的に困窮している可能性が高いため、家賃の支払いが不要な家族名義の家に住むことは、現実的な手段と言えるでしょう。

家族の家に住む間、賃貸住宅を借りることができる程度の貯蓄を蓄えることが大切です。

まとめ:自己破産する前に、持ち家をどうしたいか考えよう

この記事では、持ち家を保有している方が自己破産する前に知っておきたいポイントをご説明しました。最後に要点をおさらいしましょう。

・自己破産後、原則として持ち家は失う。

・自己破産後も持ち家に住み続ける方法がある。

・自己破産後、賃貸住宅を借りることは可能。

・住宅ローン返済中の場合、自己破産前に持ち家の任意売却を検討する。

 

解説したポイントを振り返り、自己破産を選択する前に持ち家をどうしたいか良く考えてみてください。

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